こんにちは、さすらいインコです。
日本ではイタリア人の幸せそうな暮らしがや陽気な性格が紹介されますが、
皆さんイタリア人のイメージってどんなものでしょうか?
ひたすら陽気で仕事にも追われないスローライフのイメージ…
日本人からすると「理想の生き方」の1つとして紹介されたりもしてるよね!
テレビの影響か、イタリア人は幸せなのでは?と思っている日本人が多いかと思います。
2年間イタリアで暮らして分かったのは、
彼らも日本人同様、結構ストレスを受けながら生活してます。
経済状況だけ見ると、日本より状況は悪いよね…。
それでもイタリア人が幸せな生き方をできている3つのコツを、
現地で2年間暮らしてみた私の視点でご紹介したいと思います。
家族をとにかく大切にしている
日本人とイタリア人との大きな違いが、家族をとにかく大切にする、という生き方。
若い夫婦から老夫婦まで、結構手をつないでいる人が多い。
イタリア人のおじいちゃんとおばあちゃんが仲良く手をつないで歩いているとほっこりするよね。
そうなんです。
イタリア人は仕事より何より、家族を優先させます。
ここは日本人のイタリア人のイメージが現実と一致してますね。
また、公園に行っても子どもと遊んでいるのはお父さんだけだったり、
夫婦2人で遊んでいたりします。
それも遊び方が全力(笑)!お父さんなんか、追いかけっこやサッカーなど、
こっちが引くくらい全力で遊んでます(苦笑)。
日本のような
「子育ては母親、稼いでくるのは父親」
みたいな文化も感じませんでしたね。
共働きが浸透しているからか、自然に家事も分担するのが当たり前ってみんな思ってそうだったな。
育児も夫婦でやって当たり前みたいね。
大切なものを中心に生きてるから、イタリア人は幸せに見えるのかも。
仕事はテキトーに(笑)
「仕事はテキトーに」というのがイタリアと日本の決定的な違い。
ホント適当で、聞きたいことがあって担当者に聞きに行ったら、
「私知らない」とだけ返答されたことがあります。
「調べます」でも、「知らなくて申し訳ない」でもなく、
他人事のように「知らない」と平然と回答されたことが衝撃的でした。
2年間の赴任期間で最大のカルチャーショック(苦笑)
日本では担当者なら知らないことはできるだけ少なく、
後で調べます、などと回答して何とかするのが担当者ですよね。
そして、イタリア人は定時になったら速攻帰ります。
なので、定時になったら職場の駐車場出口がすぐに渋滞します(苦笑)
彼らにとっては
・仕事は時間内で終わらせるのが当たり前
・時間内で終わらなくても帰るのが当たり前(苦笑)
・自分の生活や家庭を犠牲にしてまで働かない
という考え方が徹底しています。
私の前任はイタリアでも結構残業していたようなのですが、同僚からは
「なぜそんなに遅くまで仕事をしているの?」
「そんな遅くまで仕事してて、家族がかわいそう…」
と勤勉さを褒められるどころか、
「時間管理のできないヤツ」
「家族を大切にできないヤツ」
という烙印が押されていたとのこと。
前の職場だと長時間残業するのが正義、みたいな雰囲気あったよね(苦笑)
イタリアは日本とは全く別の文化だったわね。
人生は楽しむもの、と常に考える
イタリア人の暮らしを見ていると、
「人生を楽しむ」という姿勢を常に感じました。
例えば外食。
ただ「食事をとる場所」としてではなく、
「食事を楽しみ、人と話す場所」としてとらえています。
昼ご飯で1時間半くらい、夕ご飯なら2時間くらいレストランに滞在し、
のんびりと食事とおしゃべりを楽しむ。
あと日本ではまず見ないのが、平日の夜に家族でテラスで食事、という風景。
これもかなり楽しそうでした。
日本ではそもそもそんな時間に家に帰れませんし、
食事ができるようなテラスがある家は稀ですよね。
イタリア人のこういうゆったりした時間の使い方は日本でも見習いたいよね。
友達や家族と過ごす何気ない時間が、イタリア人が幸せに見える理由なのかもね。
イタリア人に学ぶ人生の楽しみ方まとめ
日本から見るとイタリアは楽園のように紹介されることがあります。
かくいう私も、イタリアに移住するまではそういうイメージでした。
でも実際に住んでみて分かったのは、イタリアは日本と同じくらい、
またはそれ以上に大変な経済的、社会的状況にあります。
北アフリカからの難民流入もあり、日本よりも問題は複雑とも言えます。
また、みんなが仕事をテキトーにやるおかげで、日常生活は結構不便です。
依頼した郵送物が届かない、仕事の期限を守らないなどなど、
几帳面な日本人にはかなりストレスがかかります。
それでも、人生は仕事のためではなく、家族と一緒に楽しむもの、
というイタリア人の姿勢は日本人がもっと学べるところがあるなぁと思います。
イタリアは住むと苦労が多いですが、観光ならとても楽しいところだと思います。
まだの方はいつか訪れてみてください!
旅行はちょっと…という方は、
こちらのイタリア家族 風林火山 (ぶんか社コミックス) [ ヤマザキマリ ]
が結構面白くておススメです。
何となくイタリア人の暮らしが感じられます。
それでは、また明日!
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